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APR2019プログラム&要旨集

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ご挨拶:会長、実行委員長からのメッセージ

OMEP Asia Pacific Regional Conference 2019

OMEP(世界幼児教育・保育機構)アジア・太平洋地域大会 2019 in 京都へのお誘い

 

OMEP 日本委員会会長 藤井  修 
         OMEPアジア・太平洋地域大会実行委員長 上垣内 伸子
 

 会員、ならびに団体会員の皆様には日頃からOMEP日本委員会の活動にご理解、ご尽力いただき、感謝申し上げます。

 さて、私共OMEP日本委員会は1968年のOMEPへの正式な加盟と国内委員会発足から本年で50年を迎えました。この50周年という区切りの時に、アジア・太平洋地域大会を日本で開催いたします。昨2017年の総会にて、2019年夏に関西地区で開催することを承認いただき、香港でのアジア・太平洋地域会議で承認を受け、クロアチアでの世界総会でも通知し、準備委員会を発足させて、準備作業に取りかかってきました。

 この度、大会テーマと開催日時および会場が決定いたしましたので、あらためて会員の皆様にご報告し、参加のお誘いと、その前の開催に向けての準備作業に共に汗を流していくことの呼びかけを行いたいと思います。

 40周年の記念事業として2011年8月に東京にて開催予定であったアジア・太平洋地域フォーラムは、参加登録開始直後に発生した東日本大震災により、やむなく中止の決断をせざるを得ませんでした。以来、アジア・太平洋地域の各国委員会からも開催を望む声が絶えず、当時の実行委員会も機会があればと願っておりました。10年を経ての今回の開催を日本委員会の新たな発展のスタートとし、アジア・太平洋地域各国とより強い絆を結び、これからの子どもと保育、世界の持続可能な発展に寄与する機会としたいと思います。

 大会テーマは、前回の香港での地域会議のテーマ“Enhancing the Quality of Early Childhood Education”からのバトンを受け、「保育の質」といたしました。乳幼児期の教育の重要性、特に0歳から就学までの一貫した教育・保育の重要性への認識が世界中で高まり、保育の質の向上を目指す施策が各国で投入されつつあります。アジア・太平洋地域各国においても、全ての子どもに質の高い教育・保育の機会を提供することを目指して、保育の無償化や、カリキュラム改訂、保育者資質向上の施策がなされています。日本も、まさに保育の質向上取り組みのまっただ中です。その議論を国内から視野を広げて、アジア・太平洋地域の自然・文化特性を踏まえたアジア・太平洋地域における「保育の質」を追求していく大会を開催したいと思います。

 加えて2019年は、1989年11月20日の国連総会での子どもの権利条約が満場一致で採択されてから、30年目にあたります。しかしながら、日本では子どもの貧困・虐待問題の増加、保育の最低基準の改善の遅々としての遅れ、無資格保育者の雇用の容認による保育現場の多様化など、矛盾点が未解決のままです。子どもの貧困は、アジア・太平洋地域内の重要な取り組み課題でもあります。2017年6月のクロアチア世界大会の大会宣言では、多くの子どもたちが良質な幼児教育・保育にアクセスできないことを訴え、SDGsの第4目標に関連して、乳幼児教育の質を高める課題に5つの地域の70有カ国が共にチャレンジしていくことを宣言しました。このような世界OMEPや国連の動きと連動し、子どもの権利、SDGs4.2、アジア・太平洋地域におけるESDなどを本大会のサブテーマに置き、シンポジウムや研究発表など、活発な議論の場を設けることを計画しています。

 京都の地にて、アジア・太平洋地域と国内のOMEP会員が交流を深める3日間を作り上げていきましょう。

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